「友人が減っている自分は社会から孤立しているのではないか」と思い悩む人の多くは、他者が依然として多くの友人に囲まれているという錯覚にとらわれています。しかし、客観的な統計データを検証すると、実態はまったく異なります。
米国の代表的な社会調査「General Social Survey(GSS)」の追跡データによると、「親しい友人がいない」と回答する成人の割合は過去数十年で増加の一途をたどっており、特に30代以降の中年層において交友ネットワークの縮小が極めて顕著に報告されています。同調査では、「過去1年間において重要な個人的事柄を相談できる相手が誰もいない」と答えた回答者の比率が、過去30年で約3倍近くにまで膨れ上がっていることが判明しています。
日本国内における調査でもこの傾向は顕著です。以下のデータは、複数の意識調査および統計指標から抽出した、大人の交友関係の実態比較です。
上記の客観データが証明するように、大人になってからの交友関係は「1人から3人前後の厳選された相手」にとどまるのが標準的な姿です。フォロワー数やアドレス帳の登録件数を競うような時代は終わりを告げ、少数の確固たる繋がりを保つことこそが現在のリアルな社会通念となっています。