YouTubeを中心としたWeb空間において、ヤマカイ氏ほど賞賛と批判が鋭角に対立する表現者も稀です。大手投票サイト「好き嫌い.com」をはじめ、X(旧Twitter)やYouTubeのコメント欄では、日々熱烈な支持と辛辣な批判がぶつかり合っています。この二極化の構図を紐解くと、双方が主張する論点には明確なコントラストが存在します。
肯定派の多くは、「バレエの堅苦しいイメージを壊し、誰もが楽しめるエンターテインメントへと昇華させた功績」を高く評価しています。ポップスや人気アニメの楽曲に合わせた「踊ってみた」動画や、親しみやすい日常のVlogは、これまで劇場へ足を運んだことがなかった層をバレエ鑑賞へと導く強力な導線となりました。公式ファンコミュニティでは「彼のおかげで初めて劇場に足を運んだ」「敷居が高かったクラシックバレエを身近に感じられるようになった」という声が多数を占めています。
一方で、否定派が問題視しているのは「バレエのブランドイメージの毀損」と「過剰な露出・下ネタを取り入れた演出手法」です。初期から中期にかけて顕著だった性的なニュアンスを含むサムネイルや過激なタイトル設定に対し、伝統的なバレエ教室の指導者や長年の愛好家からは「芸術の品位を貶めている」「子どもに安心して見せられない」といった厳しい非難が殺到しました。単なる好みの違いにとどまらず、「芸術の普及」と「商業的な再生数至上主義」のどちらを優先すべきかという価値観の断絶こそが、論争が沈静化しない根本原因といえます。