大河ドラマだけでなく、ナレ死はアニメ作品においても長年愛用されてきた伝統的な演出である。
その筆頭が『機動戦士ガンダム』をはじめとするサンライズ制作のリアルロボットアニメだ。ガルマ・ザビの国葬シーンで流れる語りや、激戦の最中に散ったパイロットたちの末路が、永井一郎氏の重厚なナレーションで冷徹に告げられる演出は、戦争の過酷さを象徴していた。
さらに富野由悠季監督が手掛けた『伝説巨神イデオン』や『機動戦士Vガンダム』、近年のダークファンタジー系バトルアニメでも、主要キャラクターが戦闘の裏でいつの間にか死亡していた事実を後から突きつける手法が用いられている。感情移入したキャラクターがあっけなく退場する衝撃は、視聴者の心を激しく揺さぶるスパイスとなっている。