地域振興の旗振り役である一般財団法人神戸観光局の取り組みも見逃せない。単なる一過性のブームとして消費されるイベントではなく、地域の商店街や公共交通機関と深く連携した周遊型謎解きゲームを観光戦略の柱として位置づけている。参加者が謎を解く過程で知られざる銘菓店や路地裏のギャラリーに立ち寄るよう導線が組まれており、地域経済への波及効果は極めて大きい。
滞在時間の長期化と宿泊需要の創出も視野に入っている。1日で解ききれないボリュームの長編企画を投入することで、日帰り客の多い関西近郊からの訪問者を宿泊へと誘導する試みだ。街を歩き、食を楽しみ、夜の街を解き明かす。観光とゲームの境界線は完全に溶け合っている。