「兆」の筆順で最も多くの人がつまずくポイントは、左右の「点」と「縦の主軸」の力関係にある。外側をぐるりと囲んでから中を埋めたくなる衝動に駆られるかもしれないが、正解は「左半分を仕上げてから、右半分へ移行する」という明快なルールだ。
全6画の具体的な流れは以下の通りとなる。
まず1画目は、左側の「縦払い(ノ)」を上から斜め左下へとゆったりと払う。次に2画目として、その払いの内側に小さな「点」を打ち、続く3画目で下から右上へ向けてキュッと鋭く「跳ね上げ(提)」を行う。これで左側のパーツ(にすい状の形状)が完成する。
続いて右半分へ移る。4画目は右側の縦軸となる「縦曲がり跳ね(乚)」を上から垂直に下ろし、底辺を水平に引いて力強く右斜め上へ跳ね上げる。そして5画目に右上部分へ「点」を打ち、最後の6画目で右下へ向かって伸びやかに「払い(または外向きの点)」を打つ。左の縦軸から中身、右の縦軸から中身という「左から右、外軸から内側の点」という規則性さえ掴めば、二度と迷うことはない。