制限期に飛田新地を訪れた人々を最も驚かせたのは、玄関先に張り巡らされた透明なアクリル板やビニールカーテンでした。しかし、飛田新地の感染対策ルールは社会全体の規制緩和に合わせて見直され、2026年現在はパーテーション類は完全に姿を消しています。女性たちの表情や華やかな衣装を遮る壁はなくなり、古き良き街並みの情緒が蘇りました。
通りごとの個性も以前にも増して鮮明です。若い世代の女性が中心となって軒を連ねる飛田新地の青春通りの現在は、週末になると身動きが取りづらいほどの人波で埋め尽くされます。若年層からビジネスパーソンまで幅広い層が往来し、活気は街の中で群を抜いています。
一方で、ベテラン女性たちが卓越した話術と包容力でもてなす飛田新地の妖怪通りの営業も、長年の常連客やディープな愛好家に支えられ健在です。「妖怪通り」という独特の俗称で呼ばれつつも、実際の現場では気風の良さと人情味あふれる接客が提供されており、コロナ禍を経ても独自の固定客を離していません。メインストリートである大門通りや若香通りも含め、飛田新地の現在の混雑状況は金曜・土曜の20時以降にピークを迎え、コロナ前と遜色ない熱気を放っています。