石原軍団の存在が国民に深く愛された最大の理由は、作品の中だけにとどまらない「社会への還元」と「無償の奉仕精神」にありました。その象徴が、幾度もの大災害の現場で見せた石原軍団の炊き出し伝説です。
1995年の阪神・淡路大震災では、渡哲也さんや舘ひろしをはじめとするメンバーが大型キッチンカーや大量の物資とともに神戸へ急行。被災現場で何千食もの温かい食事を自らの手で配り続けました。さらに2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震でも、自前で調達した数トンの食材と機材を持ち込み、被災者一人ひとりに声をかけながら焼きそばやカレーを振る舞いました。
「自分たちが国民に支えられてスターでいられるのだから、困ったときに恩返しをするのは当然」という渡さんの信念は、損得勘定抜きの行動力として多くの人々に勇気を与えました。
石原裕次郎さん、渡哲也さんをはじめ、数々の名優が旅立たれた現在も、彼らが残した「義理と人情、男気」の精神は、元メンバーたちの立ち居振る舞いや慈善活動の中に息づいています。