『殺人犯はそこにいる』が告発した最大の焦点は、足利事件が単独の事件ではなく、北関東連続幼女誘拐殺人事件という稀に見る連続シリアルキラー事件の一部であるという点です。
1979年から1996年にかけて、栃木県足利市と群馬県太田市の隣接エリアで、以下の5人の幼女が被害に遭いました。
1. 福島万弥ちゃん事件(1979年・足利市)
2. 長谷部有美ちゃん事件(1984年・足利市)
3. 大沢朋子ちゃん事件(1987年・尾島町/現太田市)
4. 松田真実ちゃん事件(1990年・足利市=足利事件)
5. 横山ゆかりちゃん事件(1996年・太田市)
これら5つの事件には驚くべき共通項が存在します。「パチンコ店またはその周辺からの失踪」「金曜日から日曜日の週末」「河川敷周辺での遺体発見(または所持品発見)」など、犯行の手口や地理的条件は酷似していました。しかし、日本の刑事司法における公訴時効の壁が立ちはだかり、多くの事件が法的な処罰の対象から外れていくことになります。