吉本興業の公式発表によると、今くるよ師匠は2024年5月27日、膵臓がんのため大阪市内の病院で息を引き取りました。公の場に最後に姿を見せたのは、2022年4月に開催された吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」でした。車椅子に乗りながらも、トレードマークの華やかな衣装を身にまとい、マイクを前に「どやさ!」と声を響かせた姿は、多くの観客の胸を打ちました。
関係者や後輩芸人の証言によると、晩年は持病の治療を受けながらも、周囲に衰えを感じさせない気丈な振る舞いを貫いていたといいます。弱音を吐かず、病院のベッドの上でも見舞いに訪れた後輩たちに「ご飯ちゃんと食べてるか?」「頑張りや」と声をかけ続けていました。最後まで自らの体調不良を大々的に公表せず、ファンの記憶の中の「元気なくるよ師匠」であり続けようとした姿勢に、芸人としての徹底したプライドが宿っています。
2015年5月28日に最愛の相方である今いくよ師匠が胃がんと乳がんの闘病の末に67歳で旅立ってからちょうど9年。命日を目前にしたタイミングでの旅立ちは、多くの人々に「いくよ師匠が迎えに来たのではないか」と感じさせる象徴的な別れとなりました。