都市部に適応する野生動物の生態は、世界的なトレンドとして注目を集めている。Netflixをはじめとする動画プラットフォームで配信される最新の自然・動物ドキュメンタリーでも、人里離れた大自然ではなく、大都会のコンクリートジャングルをたくましく生き抜くアライグマやタヌキの姿がフィーチャーされる機会が増えた。
北米の都市部では、ゴミ箱を器用に開けて食料をあさるアライグマが「ゴミのパンダ(Trash Panda)」と称され、インフラや住宅に甚大な被害を与えている様子が克明に記録されている。そして今、全く同じ現象が日本の都市郊外でも拡大しつつある。人間が捨てた生ゴミやペットフードに依存し、天敵のいない街中で急速に生息数を増やす彼らの姿は、現代社会が生み出した歪みそのものと言えるだろう。