日本のスポーツ界で「野々村」の名を冠する指導者・リーダーといえば、もう一人のキーマンを見逃すわけにはいかない。日本プロサッカーリーグの舵取りを担う野々村芳和だ。プレイヤーからクラブ経営者、そしてリーグチェアマンへと上り詰めた彼のキャリアもまた、旧態依然とした体制に風穴を開け続ける挑戦の連続である。
ジャンルこそ野球とサッカーで異なるものの、野々村直通と野々村芳和の双方に通底するのは「現場主義」と「忖度のない突破力」だ。言葉を濁さず、自らのビジョンを泥臭く語りかけるリーダーシップ。管理主義が蔓延し、無難な言動ばかりが尊ばれる現代において、この二人のアプローチは奇しくも呼応し合い、閉塞感を打ち破るヒントを提示している。