取材陣が厨房に足を踏み入れると、巨大な寸胴から立ち上る濃厚な湯気と香ばしい薫香に包まれた。店内を満たす圧倒的なコクの源泉、それこそが店主自慢の「自家製スープ」だ。
厳選された国産豚骨と鶏ガラをベースに、全国から取り寄せた煮干しや数種類の昆布を極限の火加減で24時間以上煮込み続ける。火入れの温度変化を1度単位で管理し、雑味を一切残さず旨味の凝縮された黄金色のスープを抽出しだす手法は、まさに職人技の極みである。一口飲めば、濃厚でありながら後味が驚くほど澄み切っており、最後の一滴まで飲み干さずにはいられない。