名古屋市の中心部に広大な鎮守の森を抱く「熱田神宮」。三種の神器の一つ・草薙神剣(くさなぎのつるぎ)を祀るこの大社も、馬との縁が極めて深い。織田信長が桶狭間の戦いへ出陣する際、熱田神宮で必勝を祈願し、大勝利を収めた後に奉納した「信長塀」はあまりにも有名だ。
かつて熱田神宮の神馬休養所や駒形神社には、天下を狙う武将たちがこぞって名馬を献上した。境内を歩くと、樹齢数百年を数える巨木が静けさを湛え、武将たちが戦いに挑んだ当時の切迫感と勝負運の強いエネルギーが今なお漂っているのを感じる。2026年、人生の大一番に挑む人々がこの森に吸い寄せられるのも頷ける。