かつての激しい愛と別れから長い歳月が流れた。今、二人の間にあるのは、激動の時代を共に生き抜いた者同士にしか分からない、深く静かなリスペクトである。
近年明かされたエピソードの中で、小林旭は浅丘ルリ子について「あの頃のルリ子は本当に美しく、女優としても特別な存在だった」と温かな口調で振り返っている。一方の浅丘ルリ子もまた、小林旭を「私の青春そのものであり、役者としての私を育ててくれた大切な人」と語る。
かつての愛憎は歳月の中で濾過され、清々しい戦友愛へと変わった。激動の昭和を駆け抜け、令和の今もなお現役として表現の世界に立ち続ける二人の姿は、生きることの尊さと美しさを私たちに教えてくれる。