耳介が側頭部から前方に突き出た状態は、美容形成外科学の領域において対耳輪の形成不全などによって生じる解剖学的特徴として知られている。欧米などでは幼少期に矯正手術を受けるケースも珍しくないが、アジア、とりわけ日本のカルチャーシーンにおいては、受容のされ方がまったく異なる。
正面から見た際に顔の横幅や輪郭とのコントラストが生まれ、視覚的な小顔効果を生み出す。それだけではない。人間が本能的に「守りたい」と感じる幼態成熟的な愛らしさを残しながら、大人の男性の色気を引き立てるのだ。完璧なシンメトリーよりも、わずかな非対称性や特徴的なパーツにこそ人間の視線は惹きつけられる。