時計の針を少し巻き戻そう。二人の原点は2003年にまで遡る。当時、シドニーオリンピック柔道男子100kg級で圧倒的な強さを見せつけて金メダルを獲得し、日本男子柔道界の若き絶対的エースとして君臨していた井上康生。一方、プラチナムプロダクションに所属し、持ち前の明るさと飾らないキャラクターでバラエティ番組やグラビアを席巻していた東原亜希。日本スポーツ界・芸能界の第一線を走る二人が交差したのは、とあるテレビ番組のインタビュー現場だった。
第一印象で心を奪われたのは井上の方だったという。「豪快な一本背負い」を武器に世界を制した勝負師が、テレビカメラの向こう側にいた彼女の屈託のない笑顔に一途なアプローチを開始する。周囲の過熱する報道をよそに、静かに、だが着実に育まれた絆。二人は2008年1月に婚姻届を提出し、多くのファンに祝福されながら新たな門出を迎えた。