原作である柴門ふみの同名漫画と、ドラマ版には決定的な違いが存在する。原作のリカはどこか退廃的で影を帯びた大人の女性として描かれていたが、当時弱冠23歳だった脚本家・坂元裕二は、彼女を「純粋無垢ゆえに傷つき、周囲を巻き込む台風のような存在」へと大胆に再構築した。
若き天才脚本家が紡ぎ出すリズミカルで胸に刺さるダイアログは、登場人物たちに強烈な生命力を吹き込んだ。漫画の持つリアリズムと、テレビドラマならではのロマンティシズム。二つの異なる才能がぶつかり合った結果、原作ファンをも唸らせる金字塔が打ち立てられたのである。