そもそも「写メる」という言葉はどこから生まれたのでしょうか。時計の針を四半世紀前の2000年11月に巻き戻すと、日本のモバイルカルチャーを根底から覆す歴史的なイノベーションに突き当たります。
当時、携帯電話キャリアの第三極だったJ-PHONE(現ソフトバンク)が、世界初となるカメラ内蔵型携帯電話「J-SH04」(シャープ製)を発売。同時にスタートさせたのが、撮影したデジタル画像を電子メールに添付して送受信できる新機能「写メール」でした。
それまで写真は使い捨てカメラやデジタルカメラで撮影し、現像したりパソコンに取り込んだりするのが当たり前だった時代に、「手のひらの端末で撮影し、その場ですぐ相手に送信できる」体験はまさに魔法のような衝撃を与えました。女優の藤原紀香さんを起用したテレビCMの爆発的なヒットも後押しし、「写メール」は瞬く間に大流行。やがて名詞の枠を飛び越え、「写メる」という動詞として日本語の中に定着していったのです。