2026年、ジミー大西のアトリエではこれまでにない劇的な進化が起きている。かつての代名詞であった動物や自然を緻密な点描で埋め尽くすスタイルから、よりダイナミックで抽象度の高い空間表現へと劇的な舵を切った。夜を徹して行われる制作現場では、キャンバスに絵の具を直接叩きつけるような激しいストロークが繰り返されている。
「頭で考えたらアカン。手が勝手に動いてくれないと嘘になる」と本人は語る。長年の画業の中で一時筆を置いた空白期を経て、再びキャンバスに向き合った彼が見出したのは、テクニックを捨て去った先にある「純度100%の魂の叫び」だ。色と色がぶつかり合い、予期せぬ化学反応を起こす瞬間をじっと待つ。その創作現場は、まるで神聖な儀式のような張り詰めた空気に満ちている。