NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で見せた屈折した野心と母性など、近年の活躍は円熟味を増すばかりだ。メディアで特集されるドキュメンタリーや回顧企画でも、光子という存在は単なる「毒親」という一言では片付けられない多面的な光彩を放ち始める。
娘を唯一無二の存在にするためなら、自らが悪魔にでもなる。その過剰なまでの愛情は、見方を変えれば究極の献身でもあった。世間の批判をすべて自ら引き受け、娘の盾となり、時には矛となって芸能界という荒波を突き進んだ光子。二人の間に存在したのは、第三者には窺い知れない強い絆と、共依存とも呼べる濃密な情念の交差だった。