かつて若者の「海離れ」や海水浴客の減少に頭を悩ませていた全国の沿岸地域が、今、劇的な復活を遂げつつある。その中心にあるのが、海上に巨大なコースを出現させる水上アスレチックパークだ。滑り台、トランポリン、障害物コース、バランスビームなど、多彩なパーツを組み合わせた巨大構造物が、地元の海岸に圧倒的な活気をもたらしている。
地方自治体や観光協会が導入を急ぐ理由はシンプルだ。日帰り客の滞在時間が飛躍的に伸び、周辺の飲食施設や宿泊施設への経済波及効果が顕著に表れるからである。これまで「海は泳ぐ場所」だった空間が、家族全員で半日以上楽しめる「水上のテーマパーク」へと変貌を遂げた。一昔前の簡易的なビニール遊具とは一線を画すスケール感が、遠方からの観光客を引き寄せる強力な磁力となっている。