人間の顔には30以上の表情筋が存在します。これらは、私たちが喜び、怒り、悲しみ、あるいは他者を蔑むときに無意識に動かされています。最新の筋電図研究によると、特定の感情を頻繁に抱く人は、特定の表情筋だけが異常に発達し、逆に使われない筋肉は退化していくことが分かっています。
例えば、常に他者に対して警戒心や不満を抱いている人は、口元を下に引く「口角下制筋」が日常的に緊張しています。これが20代、30代と積み重なることで、無表情のときでも口元が「へ」の字に固定されてしまうのです。筋繊維のレベルで刻み込まれたこの「形状記憶」こそが、他人が直感的に察知する「あの人、気難しそう」という印象の正体です。