「周遊パスを買ったものの、実は普通に運賃を払った方が安かったのではないか?」――そんな不安を抱く旅行者は少なくない。結論から言えば、一般的な1泊2日の観光コースを巡る場合、ほぼ確実に元が取れる計算になる。具体的な数字で検証してみよう。
例えば新宿駅から出発し、箱根湯本を経由して主要スポットを回る標準ルートを考える。新宿〜箱根湯本の小田急線往復運賃に加え、箱根登山電車で強羅へ向かい、箱根ロープウェイで大涌谷を経由して桃源台へ、そこから箱根海賊船で元箱根港へ渡り、箱根登山バスで箱根湯本へ戻る――この王道の「箱根ゴールデンルート」を移動した場合、個別に支払う通常運賃の合計額は、2日用パスの販売価格を優に2,000円以上上回る。
逆に「損をするパターン」も明確だ。箱根湯本駅周辺の日帰り温泉に行くだけの往復移動や、特定の宿に直行して一泊し、翌日そのまま帰宅するような単独往復の行程では、パスの購入代金を下回ってしまう。要するに、乗り物を「3つ以上乗り継ぐかどうかが運命の分岐点」なのだ。