免震と耐震の違いとは?揺れ方・費用・後悔しない選び方を徹底比較

免震と耐震の違いとは?揺れ方・費用・後悔しない選び方を徹底比較

免震と耐震の違いとは?揺れ方・費用・後悔しない選び方を徹底比較とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

地震対策を語る上で欠かせないのが、建物に地震エネルギーがどう作用するかという物理的なメカニズムです。耐震と免震では、設計思想そのものが根本から異なります。

耐震構造は、柱や梁、耐力壁を強固に配置し、「地震の力に対して建物全体の強度で耐え抜く」というアプローチです。建築基準法が定める最低限の基準を満たすことで倒壊を防ぎ、人命を守ることを最優先に設計されています。しかし、地面の揺れがダイレクトに躯体へ伝わるため、上層階に行けば行くほど揺れが増幅され、室内の家具転倒や家電の落下、内外装のひび割れといった被害を受けやすい側面があります。

一方の免震構造は、基礎と建物の間に積層ゴムやダンパーなどの「免震装置」を配置し、「建物と地盤を物理的に絶縁して揺れを受け流す」仕組みです。地震の激しい横揺れをゆっくりとした周期の揺れへと変換するため、建物内に伝わる揺れを約3分の1から5分の1まで減衰させます。室内の家具が倒れにくく、大地震の最中でも日常生活空間の安全が極めて高く維持されるのが最大の特徴です。

さらに近年普及が進む「制震構造」は、壁の中などに特殊なダンパー(油圧式やゴム式)を組み込み、「建物の変形エネルギーを吸収して揺れを制御する」工法です。耐震構造と併用されることが多く、繰り返しの余震による建物の歪みやダメージの蓄積を抑える役割を果たします。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。