家庭で過冷却水を作る際、最も重要なのは「冷却スピードのコントロール」です。ペットボトルをそのまま冷凍庫に入れると、外側から急速に冷えて0℃の壁を突破できずに普通に凍結してしまいます。温度変化を緩やかにするため、タオルを巻く工程が欠かせません。
【過冷却実験の基本ステップ】
1. 未開封の500mlペットボトル(できれば角型より凹凸の少ない丸型容器)を用意します。
2. ペットボトル全体をフェイスタオルで1〜2重にしっかりと巻き、輪ゴムで上下を留めます。
3. 冷凍庫の開閉を控え、振動が伝わりにくい平らな場所に寝かせて静かに置きます。
4. 冷凍庫の強さ設定を「中」または「強」にし、90分〜120分(1時間半〜2時間)静置します。
5. 時間が経過したら、絶対に揺らさないよう両手で極めて慎重に取り出します。
6. 机の上に置き、ボトルの底を軽く叩くか、あらかじめ皿に用意した氷の上にゆっくりと水を注ぎます。
皿の上の氷に向かって過冷却水を注ぐと、水流が触れた瞬間に凍り始め、まるで鍾乳石のようにニョキニョキと氷のタワーが立ち上がる「アイスキャンドル現象」を観察できます。