「何でも平らげる」という雑食性のイメージから、あらゆる残飯を与えてしまう飼育トラブルが後を絶ちません。豚の消化器官と代謝システムにとって、明確に有害な食材が存在します。
第一に警戒すべきはタマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニクなどのネギ属(アリウム属)です。これらに含まれる有機アリルイオウ化合物は赤血球中のヘモグロビンを酸化させ、溶血性貧血や血尿を引き起こします。
第二に、ジャガイモの芽や緑化した皮に含まれるソラニン・チャコニンです。豚にとっても強い神経毒・消化器毒として作用し、激しい下痢、嘔吐、痙攣、呼吸困難をもたらします。
その他、心臓毒性を持つペルシンを含む「アボカド」、テオブロミン中毒を起こす「チョコレートやココア」、生の大豆に含まれるトリプシンインヒビター(タンパク質消化阻害物質)、多量の「塩分を含んだ人間用の加工食品」も急死や中毒発症の原因となります。生で与えて良い野菜と、絶対に排除すべき食材の峻別が求められます。