朝夕の寒暖差が激しい5月は、自律神経の乱れから来る「血管運動性鼻炎(寒暖差アレルギー)」と花粉症の区別がつきにくい時期でもある。診察室を訪れる患者の多くも、最初はこのふたつを混同して対応を誤りがちだ。
判別の決め手となるのは「目のかゆみ」と「粘膜の炎症感」だ。寒暖差アレルギーでは鼻水や鼻詰まりが中心で、目のかゆみや皮膚の赤みといった強いアレルギー反応は原則として起こらない。一方で、目頭が熱を帯びるような猛烈な痒み、あるいは喉の奥がイガイガする感覚を伴う場合は、ほぼ間違いなくイネ科花粉に対する免疫反応が作動している。風邪薬を漫然と飲み続けて胃腸を痛める前に、正確なアレルギー検査を受けることが先決と言える。