建築リノベーションの流行に伴い、ネット上では一部不正確な解釈が見受けられます。現場でトラブルに発展しやすい2大誤解を是正します。
誤解①:「レースウェイに直接コンセントをつけて卓上電源にできる?」
レースウェイ本体に露出コンセントボックスを組み込む施工自体は部材として存在しますが、使用場所の区分(乾燥した露出場所か、湿気・水気があるか)や防護措置の基準をクリアしなければなりません。素人がDIY感覚で器具を取り付けることは感電事故に直結し、電気工事士法違反となります。
誤解②:「配線ダクトレールと同じように器具をスライド移動できる?」
レースウェイは器具をボルトや専用金具で完全にボルトオン固定する部材です。ダクトレールのようにカチッと回して器具位置を左右にスライドさせることはできません。位置変更には配線の切り離しとボルトの脱着作業が必要です。
【プロの結論】採用すべき現場・見送るべき現場の判断基準
電気設計およびリノベーション計画における最終判断の指針は以下の通りです。
- 採用すべきケース:倉庫、大型スーパー、工場、スケルトン仕様のオフィスで、等間隔に直線的なライン照明を連続配置したい場合。高天井で照明を一定の高さまで吊り下げて降ろしたい現場。
- 採用を見送るべきケース:アパレル店舗のように季節ごとに照明の照射位置や向きを頻繁に変える現場(配線ダクトが適任)、または大量の高圧・太径幹線を電気室から盤まで運ぶルート(ケーブルラックが適任)。