ブラボーは何語?イタリア語の語源と女性・複数での使い分け解説

ブラボーは何語?イタリア語の語源と女性・複数での使い分け解説

ブラボーは何語?イタリア語の語源と女性・複数での使い分け解説とはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。

イタリア語の形容詞には、修飾する対象の「性別(男性・女性)」および「数(単数・複数)」に合わせて語尾を変化させる文法上の絶対ルールがあります。そのため、称賛の対象が男性一人なのか、女性一人なのか、あるいはグループ全体なのかによって、叫ぶべき言葉が厳密に異なります。

日本の一般的な感覚では、誰に対しても「ブラボー」一言で済ませてしまいがちですが、本場イタリアやクラシック音楽の通の間では、以下のように語尾を使い分けるのが正統とされています。

掛け声の形式対象の性別・構成具体的な対象例編集部の解説・ニュアンスBravo(ブラボー)男性 1名(単数)男性歌手、男性指揮者、男性ソリスト最も馴染み深い基本形。男性単体への称賛に限定される。Brava(ブラーヴァ)女性 1名(単数)プリマドンナ、女性バイオリニスト、女性主役女性ソリストへの最高の賛辞。語尾が「a」に変化する。Bravi(ブラーヴィ)男性複数 / 男女混合グループオーケストラ全体、合唱団、男女デュエット舞台全体やチーム全体を称える際に最も適した表現。Brave(ブラーヴェ)女性のみの複数グループ女性重唱グループ、少女合唱団、女性アンサンブル全員が女性の場合にのみ用いられる、格式高い複数形表現。

例えば、オペラで素晴らしいアリアを歌い上げた女性主役に対して「ブラボー!」と叫んでしまうと、イタリア語の文法を知る人からは「男性扱いにしている」と捉えられかねません。格式高い劇場に足を運ぶ際は、「女性にはブラーヴァ、全体にはブラーヴィ」と頭に入れておくだけで、周囲との一体感や鑑賞の解像度が格段に上がります。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。