SNSや知恵袋などのコミュニティでは、「陥入爪の手術を受けたが後悔した」「数年後にまた再発して痛くなった」という書き込みが散見されます。こうした不満や後悔の原因を紐解くと、主に3つの要因に集約されます。
第一の要因は、「爪の見た目(爪幅)の変化」です。フェノール法や鬼塚法は、爪が皮膚に食い込んでいる両端(または片側)を縦に細く切り落とし、その部分から爪が生えてこないようにする手術です。そのため、術後は元の爪よりも横幅が2〜3ミリ細くなります。事前の説明不足により、「爪が不自然に細くなって見た目が気になる」と後悔する患者が一定数存在します。
第二の要因は、「不完全な処置による再発(トゲ状爪の再生)」です。フェノール法において、薬液の塗布時間が不十分だったり、爪母の端まで薬液が行き届かなかった場合、数ヶ月〜数年後に爪の根元から「トゲ状の細い爪(spicule)」が皮膚の下で再生し、再び側爪郭を突き刺して激痛を引き起こすことがあります。
第三の要因は、「生活習慣・歩行機能の未改善」です。手術によって現在の食い込みを除去しても、以下のような根本原因を放置していれば、残った爪が再び周囲の組織を圧迫します。
- 爪の角を斜めに切り落とす「深爪」の継続
- つま先が細く圧迫感の強い靴やハイヒールの常用
- 歩行時に足の指が地面につかない「浮き指」や「扁平足」
手術はあくまで「生じてしまった物理的障害を取り除く手段」であり、足指に正しく体重を乗せて歩く習慣を身につけなければ、根本的な解決には至りません。