母指球の痛みに潜む病気と原因|足や手の違和感を治す正しい歩行術

母指球の痛みに潜む病気と原因|足や手の違和感を治す正しい歩行術

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健康志向の高まりに伴い、「母指球でしっかりと地面を蹴って歩くべき」「フォアフット(前足部着地)で走るべき」という指導理論を鵜呑みにした結果、深刻な障害を招くケースが現場のトレーナーから報告されています。

母指球歩行の正しいやり方とは、決して「最初から母指球に体重を叩きつける」ことではありません。自然な歩行の生体力学(バイオメカニクス)では、踵の外側で軽く接地した後、足の外側アーチを通って足先へ体重が移動し、最後に親指と母指球全体で滑らかに送り出す「あおり歩行(ローリング運動)」が基本です。意識的に母指球だけに力を入れて歩こうとすると、前足部の横アーチが潰れて開帳足になり、局所の負担が跳ね上がります。

同様に、ランニング時の母指球荷重も無理な意識は禁物です。筋力や関節の柔軟性が不足した状態で極端な母指球接地を行うと、体重の3〜5倍に達する着地衝撃が直下の種子骨にダイレクトに伝わります。衝撃を和らげるためには、母指球部分をくり抜いて圧力を逃がす構造を持った母指球保護インソールや、足裏の横アーチを立体的にサポートする機能性中敷きの活用が効果的です。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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