氷食症の発症リスクが跳ね上がる特定のライフステージや生活習慣が存在します。中でも最も注意を払うべきは妊婦です。
妊娠中は胎児の成長や胎盤形成、母体の循環血液量の急増に伴い、通常時の約2〜3倍もの鉄分が要求されます。つわりによる食事制限も重なり、妊娠中期から後期にかけて重度の貧血を発症する妊婦が急増します。産科現場でも「妊娠後期に入ってから急にコンビニでロックアイスを買い占めるようになった」という訴えは日常茶飯事です。
また、子宮筋腫や子宮内膜症による「過多月経」を抱える女性、極端な食事制限を行うダイエッター、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など消化管からの微小出血が続いている男性も、自覚症状のないまま鉄分を喪失し、氷食症に陥る代表的なパターンです。