「彼の睡眠時間を心配しないスタッフは一人もいません」と、BMSGの現場を支える音楽プロデューサーは苦笑混じりに明かす。深夜3時にミキシングの細部に関する具体的な修正指示が飛んでくるかと思えば、早朝には練習生のメンタル面に関する相談に親身に乗っているという。
妥協を一切許さない完璧主義者でありながら、現場の空気を一瞬で和らげるユーモアを持ち合わせる。トッププレイヤーとしての直感と、経営者としての冷徹な分析力。密着取材を通じて見えてきたのは、カリスマとしての威圧感ではなく、音楽を心から愛する「永遠の音楽小僧」としての実像だった。