正確な時刻への強い執着と情熱は、日本のものづくり精神の原点でもある。明治時代、「東洋の時計王」と称された服部金太郎は、セイコーグループの前身となる服部時計店を創業。創業理念である「常に時代の一歩先を行く」精神のもと、日本初の腕時計や世界初のクオーツウオッチを世に送り出した。
この妥協なき精度への追求が、日本の精密機器産業全体の礎となり、世界最高峰のタイムキーピング技術を育んだ。アナログの針からデジタルのピクセルへと形を変えた現代の秒数時計にも、服部金太郎が灯した「1秒の価値を重んじるDNA」が脈々と息づいている。