アイドルグループの寿命を左右する最大の要因として、近年急速に表面化してきたのが「契約年数の壁」だ。かつて海外の音楽業界で一般化していた標準契約期間の概念が日本国内でも浸透し、デビューから5年あるいは7年の節目で契約満了を迎えるケースが相次いでいる。
「解散=芸能界引退」という過酷な二者択一の時代は過ぎ去った。20代半ばを迎えたメンバーにとって、アイドル活動の先にある人生設計は切実だ。大学への復学、俳優やソロアーティストへの転身、あるいはプロデューサーやクリエイターとしての裏方移行。若さを消費され続けるビジネスモデルに対し、演者側から明確なノーが突きつけられている。賞味期限を事務所に決められるのではなく、自分自身のセカンドキャリアを見据えて自発的にステージを降りる時代へとシフトしたのだ。