被害者側となった長嶋一茂は、事件後もそのキャリアに陰りを見せるどころか、さらに露出を増やしていった。朝の情報番組からゴールデン帯のバラエティまで、彼の姿を見ない日はない。
一茂の強みは、偉大な父・長嶋茂雄の七光りを自虐しつつも、独自の「お坊ちゃまキャラ」と歯に衣着せぬ発言でポジションを確立した点にある。落書き事件の際も、彼は過剰に被害者を演じることなく、むしろ沈黙を守ることで事態の沈静化を図った。この大人の対応が、結果的に彼の好感度を維持し、現在の「バラエティの帝王」としての地位を揺るぎないものにしたと言える。