導入者を最も苦しめるのが、その猛烈な匍匐力だ。地表を這う茎から次々と不定根を出し、コンクリートの目地やインターロッキングの隙間へ容赦なく潜り込む。気づいた時には隣家の敷地境界を越え、花壇の他の宿根草を窒息させていたというトラブルが造園業・エクステリア産業の現場でも頻繁に報告されている。
雑草対策・土壌被覆工法として導入したにもかかわらず、タイムの密生した隙間からスギナやカタバミといった強害草が顔を出す事態も少なくない。絡み合った細い枝の奥底から雑草の根だけを取り除く作業は、草むしり以上の重労働となる。さらに、踏圧への弱さも見落とされがちだ。人が日常的に踏むアプローチ中央部だけがハゲ上がり、無残な枯れ枝が露出してしまう。