「有楽町で立ち食いそばを食べるならどこに行くべきか?」――この問いに対する答えは、求める味の方向性と利用時間帯によって明確に分かれます。日比谷・銀座・丸の内の結節点であるこの街では、徒歩5分から8分圏内まで視野を広げることで、全国屈指のハイレベルな路麺体験が可能です。
まず筆頭に挙げられるのが、銀座4丁目方面へ少し足を延ばした場所に位置する「よもだそば銀座店」です。日本橋に本店を構える同店は、立ち食いそばの概念を覆す本格自家製生そばと、青森県の契約農家から直送される無農薬野菜を使ったかき揚げで絶大な人気を誇ります。さらに「和風出汁をベースにした本格インドカレー」はメディアでも数多く取り上げられ、そばと半カレーのセットはビジネスパーソンの鉄板メニューとして定着しています。
一方、関東の濃口醤油出汁とは一線を画す関西風の優しい黄金出汁を求めるなら、有楽町駅から外堀通りを北へ進んだエリアにある「都そば八重洲銀座」が外せません。すっきりとした昆布と鰹の旨味が効いたつゆに、ふんわりとしたきざみ揚げや生姜天が合わさる一杯は、胃が疲れている日のランチや朝のエネルギーチャージに最適です。このように、わずかな移動距離の中に東西の出汁文化が共存している点こそ、有楽町近辺の最大の醍醐味といえます。