小達一雄氏と田中好子さんの出会いは、妹の夏目雅子さんがきっかけでした。夏目雅子さんと田中好子さんはドラマ共演を通じて実の姉妹以上に親しい親友関係にあり、雅子さんの闘病中も田中好子さんは献身的に病院へ通い詰めました。1985年に雅子さんが亡くなった後、悲しみを分かち合う中で2人の距離は縮まり、1991年に結婚へと至ります。
国民的アイドルグループ「キャンディーズ」のスーちゃんとして一世を風靡し、女優としても日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど円熟期を迎えていた田中好子さんを、小達氏は夫として陰ながら支え続けました。しかし、田中好子さんは1992年に乳がんが発覚。約20年におよぶ過酷な闘病生活を夫婦で秘匿し続け、2011年4月に55歳の若さで旅立ちました。
葬儀・告別式で流された田中好子さんの最後の肉声テープ――「天国で夏目雅子さんとともに、白血病や乳がんなど病気で苦しむ人たちのお役に立ちたい」というメッセージは、日本中の涙を誘いました。