ネット上のコミュニティやSNSでは、時折「アースシェイカーは歌謡曲に寄りすぎたのではないか」「ハードロックとしての硬派さに欠ける」といったステレオタイプな言説が見受けられます。しかし、これは彼らの本質を見誤った大きな誤解です。
彼らが取り入れた歌心や日本語詞の美しさは、単なるコマーシャリズムへの迎合ではありません。シャラをはじめとするメンバーが目指したのは、欧米のハードロック(MSGやTHIN LIZZY、UFOなど)が持つ哀愁のコード進行を、日本語の響きと自然に融合させることでした。洋楽の模倣に終始していた当時の日本のロック界において、日本語でハードロックを歌い、チャートの上位へ押し上げた功績は極めて先駆的でした。
実際、B'zの松本孝弘やGLAY、さらにはJanne Da Arcなど、後に平成の音楽シーンを席巻したトップアーティストたちがアースシェイカーからの多大な影響を公言しています。激しいギターリフと親しみやすい歌メロの共存というスタイルは、現代のJ-ROCKにおける基本構造となっており、アースシェイカーはその最大のオリジネーターであったと位置づけられます。
【プロの結論】アースシェイカーの音楽に向いている人・慎重になるべき人の判断基準
長きにわたりシーンの第一線で音を鳴らし続けるアースシェイカーですが、リスナーの嗜好によってその魅力の受け取り方は異なります。自身の音楽的な好みに合致しているかを見極めるための判断基準を提示します。
【特におすすめできるリスナー】
- 骨太なギターリフとともに、一緒に口ずさめる叙情的なメロディや日本語の美しい歌詞を重視する人
- 80年代のジャパメタ黄金期の熱量と、40年以上磨き抜かれた円熟のバンドアンサンブルを体感したい人
- B'z、LOUDNESS、SHOW-YA、44MAGNUMなどの王道ハードロックやJ-ROCKのルーツを探求したい人
【ややミスマッチとなる可能性があるリスナー】
- デスボイスや変拍子、極限の重低音を追求した現代のエクストリーム・メタルやメタルコアのみを求める人
- 一切の歌謡曲的要素を排除した、全編英語詞のストイックなスラッシュメタルを好む人