「リア凸」とは、英語の「Real(リアル=現実世界)」と、突入・アポイントなしの訪問を意味するネットスラング「凸(とつ=突撃の略)」を組み合わせた造語です。もともとは2000年代初頭の巨大掲示板「2ちゃんねる」において、問題企業や疑惑の人物に対して電話で抗議・追及を行う「電凸(でんとつ)」というスラングから派生しました。
その後、2000年代後半にニコニコ生放送(ニコ生)が登場したことで、動画配信者が屋外でリアルタイムに配信を行う文化が急速に拡大しました。配信者が「いま〇〇駅にいます」と告知し、それを見た視聴者が現地へ差し入れを持って駆けつける交流スタイルが生まれた一方、配信者の意図しない自宅特定や、プライベートな時間への無断押しかけといった悪質な行為も同時に「リア凸」と呼ばれるようになりました。
2010年代以降、ツイキャスやYouTube Live、TikTok Liveの普及に伴い、配信者の低年齢化と視聴者層の拡大が進みました。その結果、「画面の向こうの人気者と直接会える」という手軽な刺激を求め、マナーやルールを無視した突撃行為が社会問題として表面化していった歴史的背景があります。