二回転とは?運送の過酷な実態と違法性の真相・各業界の意味を徹底解説

二回転とは?運送の過酷な実態と違法性の真相・各業界の意味を徹底解説

二回転とは?運送の過酷な実態と違法性の真相・各業界の意味を徹底解説の背景について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

ネット上の口コミを検証すると、「二回転運行をさせる会社はすべてブラック企業である」という過度な単純化が散見されます。しかし、物流実務を深く追っていくと、必ずしもすべての二回転運行が劣悪な労働環境に直結しているわけではないという盲点が浮かび上がります。

実態として極めて健全に成立している二回転運行の代表例が、「全パレット輸送」「自社拠点間ピストン輸送」「完全予約制バース」の3条件が揃った現場です。例えば、片道30kmの自社配送センター間を往復するルートで、荷役がすべてフォークリフトによるパレット積み・パレット降ろしであれば、荷待ち時間はほぼゼロで、積み降ろし作業も15分程度で完了します。

この場合、朝8時に始業して1回転目を11時半に終え、昼休憩を1時間挟んで2回転目を16時半に終えるといったスケジュールが成立します。トータルの拘束時間は8時間半〜9時間程度にとどまり、残業もわずかです。ドライバーにとっても毎日夕方に確実に帰宅でき、身体への負担も極めて少なくなります。

したがって、「二回転」という運行形態そのものが悪なのではなく、「荷役のパレット化がなされていないこと」「発着荷主の施設で理不尽な荷待ちを強いられること」「運行間隔のバッファ(予備時間)を無視して詰め込む配車担当者の怠慢」という三重苦が重なったときに初めて、過酷なブラック運行へと変貌するのです。求人や運行シフトを見極める際は、「二回転かどうか」だけにとらわれず、「荷役方法」と「荷待ち対策の実態」に目を向けなければなりません。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。