Bmwあおり運転事件の真相と犯人の現在|常磐道暴行の判決と残された教訓

Bmwあおり運転事件の真相と犯人の現在|常磐道暴行の判決と残された教訓

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逃走劇の末、2019年8月18日に大阪市東住吉区の自宅マンション前で身柄を確保された宮崎文夫と喜本奈津子。日本中が厳罰を望むなか、法廷闘争の焦点となったのが危険運転致死傷罪適用と裁判結果の行方でした。

結論から言えば、水戸地裁で下された宮崎文夫判決と刑期は、「懲役2年6月、保護観察付き執行猶予4年」(求刑:懲役3年8月)というものでした。世論が「なぜ実刑ではないのか」と騒然となった背景には、当時の法制度の厚い壁が存在していました。

当時の自動車運転処罰法における危険運転致死傷罪は、「走行中の危険な運転行為」を直接の原因として死傷させた場合を想定しており、車両を「停車させた後の暴行」による負傷は同罪の構成要件に当てはまらなかったのです。そのため、検察側は強要罪と傷害罪、ならびに静岡や愛知で起こしていた別の妨害運転を合わせた罪状で起訴せざるを得ませんでした。

初公判から結審に至る法廷取材の現場では、宮崎被告の特異な言動が記録されています。裁判長から証言台に促された宮崎は、「日本中を恐怖の渦に陥れ、多大なご迷惑をおかけしました」と深々と頭を下げて謝罪の言葉を述べたものの、公判が進むにつれて「将来は運転免許を再取得し、高齢者や困っている人のための移動支援で社会貢献したい」と発言。本線上で人を殴打して執行猶予を争っている身でありながら、臆面もなく免許の再取得を口にするその認知の乖離に、傍聴席は静まり返りました。

一方、同乗していたガラケー女喜本奈津子の現在とその司法判断については、犯人隠避および暴行の幇助容疑で起訴され、2020年2月に水戸簡裁から罰金30万円の略式命令を受け、即日納付して釈放されています。

そして常磐道あおり運転犯人の現在はどうなっているのか。2020年10月に言い渡された宮崎の執行猶予判決は、保護観察期間を含めて2024年秋に満了を迎えました。法的には刑の言い渡しの効力が消滅した状態にあります。関係者や地域住民の証言によれば、大阪市内の所有不動産などを整理しつつ、表舞台から姿を消して静かに暮らしていると伝えられますが、公安委員会により運転免許は即座に取り消されており、長期の欠格期間を経てなお、彼が再びハンドルを握ることに対する周囲の警戒感は完全に払拭されていません。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。