日本家系図学会や各種名字データベースの最新統計によると、全国における南姓の推定人数は約10万5,000人〜11万人、名字全国順位は180位前後に位置づけられています。日本の総人口に占める割合は約0.09%であり、数字の上では「およそ1,100人に1人」という決して珍しくない規模を誇ります。
しかし、この数字を東西に分断して精査すると、驚くべき「西高東低」の傾向が浮き彫りになります。関東や東北地方では各県ともに300位〜500位前後に沈む一方、西日本では軒並み上位に食い込んでいます。以下は、東西南北の方位名字との比較および地域別データを取りまとめた一覧です。
方位名字の中でも「西」「東」に次ぐ規模を持ちながら、北日本と西日本でこれほど極端な濃度差を生み出している名字は他に類を見ません。この偏在の背後には、古代から近世にかけての明確な歴史的要因が存在します。