本作の最大の魅力は、全く異なる価値観を持つ2人の男の運命的な交錯と、激動のITビジネスの興亡劇にあります。
物語のあらすじ
父の急逝により、東京の下町にある零細ねじ工場を継いだ鈴木島男(草彅剛)。しかし工場は莫大な借金を抱えて倒産に追い込まれ、母・一美とともに途方に暮れます。島男はかつて趣味で培った卓越したプログラミング能力と、愚直なまでの誠実さを武器に、飛ぶ鳥を落とす勢いのITベンチャー企業「フロンティア」の門を叩きます。
そこで出会ったのが、「金がすべて」「人間は数字で測れる」と言い放つ冷徹な若きカリスマ社長・高柳徹(堤真一)でした。島男は清掃員から異例の抜擢を受け、持ち前の粘り強さと観察眼で社内の危機を次々と救い、瞬く間にIT業界の寵児へと駆け上がっていきます。しかし、成功の果てに島男自身も次第に金銭感覚と人間関係のバランスを狂わせていくことになります。
主要登場人物の相関関係
- 鈴木島男(草彅剛):ねじ工場元社長。心優しく天才的な計算・論理思考能力を持つ。高柳に憧れITの世界へ入るが、成功と挫折の中で「人生の真の価値」を問い直す。
- 高柳徹(堤真一):IT企業「フロンティア」代表取締役社長。冷徹な企業買収を仕掛ける市場至上主義者だが、過去のトラウマから孤独を抱えている。
- 白川まり子(松下奈緒):高柳の秘書であり、創業メンバーの妹。島男の純粋さに触れ、高柳の暴走に心を痛めながらも支え続けるヒロイン。
- 白川香織(白石美帆):まり子の姉。島男の良き理解者であり、下町とビジネスの架け橋となる存在。
- 神谷陸(谷原章介):フロンティアと対立する大手ベンチャーキャピタルの役員。高柳の失脚を冷徹に画策するライバル。
- 安藤龍太(山本耕史):フロンティアの創業役員。高柳のワンマン経営に反発し、やがて社内クーデターの引き金を引く。