古着屋西海岸に足を踏み入れた者がまず抱くのは、「なぜこの品質のアイテムがこの価格で提供できるのか」という疑問だ。一般的な古着店では、海外バイヤーによる買い付け手数料、現地シッピング費用、国内卸売業者の中間マージンが上乗せされ、店頭価格が膨らむ。
西海岸の古着が安い理由の根幹は、福岡県に本社を置く繊維リサイクル大手日本ファイバー株式会社が直接店舗運営を手がけている点にある。同社は国内外から年間数万トン規模の古着・古布を回収・選別・リサイクルする産業インフラを確立しており、古着屋西海岸はその直営小売部門として機能している。
商社や中間ブローカーを一切介さず、自社プラントで仕分けされた膨大な衣料の中から、着用価値の高いアイテムを即座に自社店舗へ供給できる。流通コストと調達コストを極限まで圧縮できるこのインフラこそが、他社が追従できない激安価格を維持できる最大の論理的裏付けである。