爪下血腫は、爪と爪床(爪の下の皮膚)の間で出血が起こり、逃げ場を失った血液が溜まることで生じます。読者が最も気になる「放置して自然治癒するのか」という点については、内出血の広がりと痛みの度合いが決定的な境界線となります。
血豆の範囲が爪全体の「半分(50%)未満」であり、受傷から数日経ってズキズキとした強い痛みが治まっている状態であれば、基本的にそのまま放置(経過観察)して自然治癒を待つことができます。爪の下に溜まった血液は時間の経過とともに乾いて固まり、新しく伸びてくる健康な爪に押し出される形で徐々に先端へと移動し、最終的に切り落とされて消失します。
しかし、出血が爪の半分以上に及んでいる場合や、受傷直後から爪が浮き上がっているような状態での放置は危険です。内圧が高まりすぎて爪母を損傷したり、爪床が剥離して細菌感染を引き起こしたりする恐れがあるため、自己判断での放置は避けなければなりません。