移住や長期滞在を検討する際、誰もが直面するのが厳しい冬の気象条件です。気象庁の長期観測データによると、北海道北見市の冬の気温と降雪量には、日本海側(札幌や旭川など)とは決定的に異なる明確な特徴が存在します。
北見盆地特有の放射冷却現象により、1月から2月にかけての厳冬期には最低気温が氷点下15度から氷点下20度以下に達する日が珍しくありません。記録的な寒波に見舞われるとマイナス25度近くまで冷え込み、水道管の凍結水抜き(水落とし)を怠れば破裂事故に直結するシビアな環境です。
一方で、積雪量に関しては道内でも比較的穏やかな部類に入ります。冬型の気圧配置になっても雪雲が山脈に遮られるため、真冬でも青空が広がる「オホーツクブルー」と呼ばれる快晴の日が多く、年間降雪量は札幌の約半分程度にとどまります。ただし、降雪が少ない分だけ路面は磨かれたスケートリンクのような「ブラックアイスバーン」と化しやすく、冬道運転におけるスリップ事故への警戒は道内随一の厳しさを要します。