Q1:がんを放置すると、最後は激痛に苦しむことになりますか?
A1:進行する部位(特に骨転移や神経浸潤、内臓の通過障害)によっては、耐えがたい激痛や呼吸困難が生じます。ただし、早期から緩和ケア外来を受診し、痛みのコントロールを行っていれば、抗がん剤などの治療を受けなくても痛みを8〜9割以上抑え込むことが可能です。完全に医療から離脱して「独力で放置」することが最も苦痛を招きます。
Q2:近藤誠医師の「がんもどき理論」は今でも正しいとされていますか?
A2:現在の分子生物学および腫瘍学において、がんもどき理論は否定されています。がんは「転移する本物」と「転移しないもどき」に最初から分かれているわけではなく、細胞の突然変異が進む過程で悪性度を獲得していくことが解明されています。早期治療によって転移を防ぎ、根治できる事例が数多く証明されています。
Q3:標準治療を拒否した場合、緩和ケア病院には入れなくなりますか?
A3:標準治療を受けない選択をした場合でも、緩和ケアを受ける権利は保障されています。ただし、病院によっては「抗がん剤治療中の患者の併診」を原則としている施設や、かかりつけ医からの紹介状を必須とするホスピスもあります。主治医と感情的に決裂して受診をやめるのではなく、「積極的治療は望まないが、症状緩和のケアを継続して受けたい」と率直に相談し、紹介を受けることが重要です。