ネット上の情報で最も混乱が見られるのが「日持ち」に関する認識です。駅売店等で流通している密閉パッケージのお菓子感覚で購入し、「帰宅後、配る段階で期限が切れていた」というトラブルが後を絶ちません。「箱根のお月さま」の賞味期限が製造日から常温で約4日と設定されている背景には、素材本来の水分保持力を活かすため、過剰なアルコール揮散剤や保存料の添加を回避しているという製造哲学があります。
この短さをデメリットと捉えるか、鮮度ある生菓子としての価値と捉えるかで体験は大きく分かれます。旅行客が現場で実践すべき鉄則は、「旅の最終日、帰路につく直前に購入する」ことです。新幹線や特急ロマンスカーに乗る直前に手に入れれば、帰宅後も丸3日間の余裕を持って消費できます。
どうしても期限内に食べきれない場合のリカバリー策として、冷凍保存が有効です。1個ずつラップで密着包装しフリーザーバッグに入れて冷凍すれば、約2週間風味を損なわずに保てます。解凍時は自然解凍でも美味しくいただけますが、電子レンジで500W・10〜15秒ほど軽く温めるか、蒸し器で2〜3分蒸し直すことで、店舗の蒸したてと遜色ない「吸い付くような皮の弾力」が完全に蘇ります。